旅のヒント

初めての海外オペラ&コンサート鑑賞!その前に準備しておきたい6つのこと【前編】

バルセロナのリセウ大劇場


海外出張の合間や観光ツアーのフリータイムなど、わずか「4時間」でも空き時間があれば、オペラ&コンサート鑑賞のチャンス。

そんなチャンスが来たら、ぜひ本場のオペラ&コンサートを体験してみるのはいかがでしょうか?


チャンス到来は嬉しいけれど、初めての鑑賞となると具体的にどのような準備をすれば良いか不安…

 せっかく鑑賞するなら200%楽しみたい… 

 


今回は、初めての海外オペラやコンサート鑑賞の前に準備しておきたいこと、というテーマで前後編に分けてご紹介します。

  

準備しておきたい6つのこと

  1. 滞在先(ホテル)から会場までの交通手段を調べておこう
  2. 会場周辺の治安情勢をチェックしておこう
  3. どんな服装で鑑賞すればよい? 持っていくと便利なものはある?
  4. 食事のタイミングは? 鑑賞の前?それとも後? → 後編
  5. チケットはどうする、当日券?それとも前売券? → 後編
  6. オペラ&コンサート鑑賞の予習におすすめの方法とは? → 後編
パリ・オペラ座(ガルニエ)
パリ・オペラ座(ガルニエ)の回廊は一般見学もできるが、ぜひオペラの余韻にひたりながら歩いてみたい憧れの場所



私がこれまで訪れた主な劇場・コンサートホール

 

ミラノ・スカラ座

パリ・オペラ座

ロイヤル・オペラハウス(ロンドン)

ウィーン国立歌劇場

ウィーン楽友協会

ザルツブルク祝祭劇場

バイロイト祝祭劇場

バイエルン国立歌劇場(ミュンヘン)

ベルリン国立歌劇場

ドレスデン国立歌劇場(ゼンパー・オパー)

フェニーチェ歌劇場(ヴェネツィア) など その他はこちらで紹介


滞在先(ホテル)から会場までの交通手段を調べておこう

歌劇場やコンサートホール(以下、会場)の多くは街の中心地に位置していますが、会場に近いホテルとなると高級ホテルも多く、出張や観光で泊まるホテルは会場より少し離れた場所にあるケースがほとんどです。
 
昼間のオペラやコンサート公演であれば、周囲も明るく、人通りも多いのでそれほど不安はありませんが、問題は夜公演。
一般的なコンサートでも終演は21時ぐらいになりますし、オペラの場合23時近くなることも珍しくありません。

なので、選択肢としては、

  • タクシー(最近ではUberという選択肢も)
  • 地下鉄やバス、トラムなどの公共交通機関
  • 徒歩(10分以上)

この3つのいずれかになります。

 

行きはヨイヨイ帰りは・・・

ホテルから会場に向かうのは、タクシーであれUberであれ会場名と住所を伝えればまず確実にたどり着きます。
また公共交通機関を利用する場合も、今はGoogle Mapなどの地図アプリを使って行き方を検索し、GPSと連動させれば、慣れないなりにもたどり着くことができます。

問題は終演後。

先にも書いたように、コンサートは21時前後、オペラですと長尺の作品だと休憩入れて4〜5時間近くなるものありますから終わりが23時ぐらいになることは珍しくありません。
 
この時間になると、まず公共交通機関の本数がぐっと「減り」トラムや地下鉄の乗り場で15−20分以上待つことも少なくありません。
あとで触れますが、日中なら治安が比較的良いと感じる雰囲気の街でも、夜になり人気が少なくなると、歩く人々の様子がガラリと変わるところもあります。
 
なので、極力タクシーを利用することをおすすめしたい。・・・のですけれども、このタクシーが、あっという間に奪い取られてしまうんですね。終演後2,3回カーテンコールがあって、ぱぱっと支度して外に飛び出しても、たいてい先客がいまして、次々にタクシーが奪われていくのです。

ですから、一番確実なのはカーテンコールもそこそこに外に出てしまうこと。クロークに物も預けない。そうすれば、ほぼ確実にタクシーは捕まります。
そうでない場合には、争奪戦に参加して勝ち抜くこと。

ちなみに、地下鉄やバスなどの公共交通機関は、本数は少なくなるとはいえ、終演直後であれば地元のお客様達も乗りますから、事前に乗る地下鉄やトラム、バスを把握しておけば、その流れに乗っていけばまず心配はありません。
 
これは私の失敗談ですが、ベルリンのドイツオペラでオペラを観終わったあとでのこと。ついつい音楽の余韻にひたりたくて、終演後の静かになった会場を写真を撮っているうちに、ひと気がすっかり無くなってしまいました。ホテルまでは地下鉄で15分程度の距離。急いで地下鉄で戻ろうとしましたが、明らかにホームに佇む人たちの雰囲気が怪しく、地下鉄もすぐに来る気配もない。
仕方がないので、タクシーを捕まえようと再び地上に出て、大通りに面しているタクシー乗り場に向かうもそこには一台もいない。そうなんです。終演後のお客様を拾って送り届けている最中なのですからいるはずが無いんですね。
やっと見つかったのは30分も経ってからでした。時計は24時を回っていましたので、あのまま見つからなければちょっと危なかったと思います。

 
 

会場周辺の治安情勢をチェックしておこう

夜遅くに終演するオペラ鑑賞のもう一つのポイントは、会場の周辺の治安情勢をチェックしておくこと。

全般的な情報ならば、外務省の「海外安全ホームページ」https://www.anzen.mofa.go.jp/trip/が便利。
もしくは、現地在住のガイドさんや旅ブロガーが書いているような旅行系ブログなどを参考にしても良いと思います。

会場が街の「中心部」にあるコンサートホールや劇場(例:ウィーン国立歌劇場、ロンドンのロイヤル・オペラハウス、ミラノのスカラ座など)の場合、終演後でも街ゆく人々があちこち見られるのであまり怖さは感じません。
 
こうしたところは、劇場の裏側の狭い道などに入り込まずに人に紛れて歩けば基本は安全です。(安全といってもスリやひったくりなどはいるので注意は必要)

ただ、街の「中心部」でも、バルセロナやマドリードの歌劇場や、ボローニャやナポリの歌劇場、パリ・オペラ座(ガルニエもバスティーユも)などは、会場周辺はお世辞にも治安が良いとはいえません。
 
音楽の余韻にひたりたい気持ちはぐっと堪えてホテルに早めに戻って部屋でくつろぐか、遅い時間でも空いている飲食店に入るなどして周囲から狙われるリスクを回避することをおすすめします。

  
  

どんな服装で鑑賞すればよい? 持っていくと便利なものはある?

 

服装に関しては過去記事でいろいろ書いていますのでそれらを参考いただくとして、今回は手回り品、持っていくと便利なものについて書いてみたいと思います。
  

【服装についての疑問に答えます】オペラ鑑賞時に押さえておきたい3つのポイント
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オペラグラスは必須のアイテム

座席の位置にかかわらず、オペラ鑑賞ならばやっぱりオペラグラスは必須のアイテム。
お目当ての歌手をガン見するだけのアイテムと思われがちですが、オペラグラスがあると細かい演出が施された舞台装置や端役の表情などもよく観えるので、また違った楽しみがあります。
 
オペラ鑑賞に限らず、コンサートの場合もオペラグラスは活躍します。
ピアニストやヴァイオリニストといったソリストの表情を見たりするのも面白いですし、指揮者の表情が見える座席であれば指揮者がどのように演奏指示を団員に与えているか、ふとした感情の変化なども見えたりするんですよ。

オペラグラスは3倍倍率が一般的で、家電量販店やホームセンター、通販などで買えます。もう少し予算があれば、メガネのように耳にかけて観ることができる、こんなオペラグラスもあります。

カブキグラス

海外だと、METメトロポリタン・オペラや、ドレスデン歌劇場、パリ・オペラ座など。国内では新国立劇場、帝国劇場、歌舞伎座などをはじめ全国の百貨店でも取り扱われています。
オペラ鑑賞だけでなく、スポーツ観戦や星空観察にも使える!そうですが、私はオペラ鑑賞ときにしか使ったことがありません。が、とってもおすすめです。

 

バッグはB5サイズ以下が理想

最近ではいくらカジュアルな傾向になってきたとはいえ、旅行中に使うカバンやバッグをそのまま鑑賞に持ちこむのはできれば避けたいものです。
特に、ナイロンやポリエステル製のようにシャカシャカ音がするものは、床に置くなどすれば良いですが、手持ちで膝に抱えて持つ場合には、どうしても音が出ますので、音楽にも集中出来ないですし、周囲からも睨まれる可能性大。やめておきましょう。
 
なぜ、B5サイズ以下なのか?という理由ですが、会場によっては大きなバッグはクロークに預けるように言われるからです。
A4サイズはぎりぎりOKな場合が多いのですが、装飾がついていたり、ベルトやストラップでゴワつくと預けるように言われることが無いとも限らないからです。
いざ言われたときに慌てないためにも、予めバッグはワンサイズ小さめ、B5サイズ以下に収まる大きさのものを選んでおきましょう。
 
素材は革製全般、スエードやエナメル素材でも良いでしょう。キャンバス地はカジュアル度が高いので座席のカテゴリーにもよっては許容範囲ですが、服装に合わせて素材も選びたいものです。

 

女性の「サンダル」は極力避けたい

おしゃれなサンダル、履いてもいいですかね? というご質問をときどきいただくのですが、これは「極力避けたほうが良い」というのが私の答えです。

つま先の部分が隠れていてストラップ付きのようなパンプスタイプなら許容範囲ですが、基本は生足で履くことはしません。つま先(爪)を見せるのもNG。夏の野外オペラ祭などであれば地元のお客様もそういった格好をしている人もいます。ここは判断が難しいところではあるのですが、初めての体験で、それが都市部の一流と言われる歌劇場やコンサートホールで、座る席も上位カテゴリーであれば、サンダルは基本NG、避けたほうが無難と思ったほうが良いです。

★2023年9月追記★
今年の夏、とある音楽祭であらためて女性たちの足元を観察してみました。すると、随分とサンダル人口が増えたように思います。あまり神経質にならなくても良いのかもしれません。今はヨーロッパも夏場はかなり暑い日もありますので、サンダルのほうが涼しげに見えますね。とはいえ、やはり基本はパンプスのほうが安心ではないかな、というのが個人的な意見ではあります。

 

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 後編は、気になる食事のタイミングや、チケットの買い方、予習のおすすめポイントなどについて書いてみたいと思います。

 

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