史上初の無観客となったウィーン・フィルニューイヤー・コンサート。
今年は毎年恒例のウィーン添乗も無くなったので、自宅のテレビで鑑賞。
ウィーン・フィルの楽団長によるメッセージ。そこに垣間見えるウィーン・フィルの伝統と誇り、
PCR検査を毎日受けて練習やコンサートに臨んでいるというのだから、さすがだと頷けます。
さらに、この史上初である無観客コンサートを、巨匠リッカルド・ムーティが指揮した、という
ことも大きかったでしょうね。
さて、演奏はといえば、リアルタイムで視聴する機会に恵まれたのも幸運でした。
プログラムも後半はイタリア出身のムーティならではの選曲でしたし、
何より王道をいくプログラムが素晴らしい。
とりわけ《皇帝円舞曲》は、巨匠ならではの風格と神々しさも覚えました。
そうこうしているうちに、来年の指揮者が発表。
ムーティと並ぶ大御所、ダニエル・バレンボイムだそうです。
なんとなく、予感が的中したのは、ウィーン・フィルにとっても知名度の高い指揮者を
持ってくることで、音楽ファンのニューイヤー・コンサートへの意識を惹きつけておきたい、
そんな思惑があるのかな〜 ・・・なんて思ってもみたり。
(特に、ニューイヤー・コンサートに関しては、商売的な観点からも、
海外からのお客様頼みなところが、大いにあるでしょうから)