公演ノート

2020/2021シーズン《フィガロの結婚》@新国立劇場 を観に行ってきた。

2021年2月16日

2020/2021シーズン《フィガロの結婚》@新国立劇場 を観に行ってきた。

新国立劇場 2020/2021シーズン《フィガロの結婚》2/14 昼公演

1月のコンサート形式《サムソンとデリラ》以来、オペラは久々。

昨秋以降、海外のオペラ歌手も少しずつ来日できるようになってきた矢先の

新年始まってすぐの入国制限措置。

フィガロ役と伯爵夫人役の2人(モラーチェとガンベローニ)来日できず、

急遽、1月にトスカにスカルピア役で出演していたソラーリがフィガロを、

伯爵夫人を大隅智佳子さんが出演することを除けば、痛手はあったとはいえ、

少なくて済んだほうかもしれない。

イタリアから無事帰国した脇園彩さん、既に入国していたプリアンテなど、

キャスト布陣としては奇跡的に調整ができたのだと思う。

限られたリハーサル、徹底した感染対策など、

細部にまで気を配らなければならないオペラ公演。

こうして公演自体を実現できることが、いかに大変なことなのか改めて思う。

 

さて、この日は千秋楽。

沼尻さんの指揮、リリカルな音色に優しさと気品さが加わった東響の演奏。

個人的には、その音楽性と存在感で圧倒されたのが、イタリアで活躍中の脇園彩さん。

情熱的で多感な思春期を見事に表現したケルビーノ。

唯一、少々物足りなさを感じたところがあるとすれば、第4幕の最後のフィナーレ。

オケ、指揮、歌手のバランスからか、

千秋楽で力尽きてしまったのか? さらっと終わってしまって、

うーん、もう少し欲しかった感は

ありましたけど、実は、《フィガロの結婚》って、モーツァルトの天才的な

アンサンブルの美しさが故に、ほぼ確実に毎回眠気で「落ちる」んです。

でも、今回は何故か「落ちる」ことが無くて、不思議だなあと思っていたのですが、

久々のオペラに感激したからか、この舞台を作り上げるまでのスタッフ、キャスト、オケの

並々ならぬ想いが伝わってきたからか、もうちょっと考えめぐらしてみようかな。

 

そうそう、《フィガロの結婚》が初演された、ウィーンのブルク劇場については、

また、別の機会に書いてみたいと思います。

 

 

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